先日、親友のお家の犬が亡くなりました。
長く患った心臓病が死因だったそうです。
保護犬だったその犬を、彼女が愛を注いで育てたお陰で
毛並みや表情が豊かになり、
深い信頼と愛で結ばれていることが、
その犬が幸せに暮らしていることが、
周りから見ていてもよく分かりました。
我が子のように大切に育てたその命を失った彼女に、掛ける言葉などありません。
どんな言葉も慰めにはならないと思うからです。
ペットロス、
最近、よく耳にする言葉です。
「たかが、ペットが死んだくらいで・・・」
一昔前まではそう言われ、その悲しみや喪失が表に出ることはありませんでした。
ですが、近年、ペットロスの研究も進み、
家族のように、子供のように育てたペットの死は、我が子の喪失に類似するということが言われています。
ペットであっても、家族を失うことに変わりはありません。
大きな喪失は、表に出してこそ受け入れることができます。
その悲しみや苦しみを閉じ込めることなく、
誰かに聞いてもらったり、涙を流したりしながら、
そして
心の中で見送った命と多くの会話を交わしていく中で
少しずつ、少しずつ
自分の心の中に、その大切な命の存在を、
これまでとは違う形で置いておくことができるようになります。
それには何年もかかります。
ペットであっても
1つの命というものは、これほど大きく重いものなのです。
私は、彼女に小さなお花と、心が温まるように
マグカップと温かい飲み物のセットを送りました。
そして
「寂しくてどうしようもないときには、連絡してね」
そう伝えました。
彼女と旅立った犬が、これからも幸せでありますよう。