若年性認知症を想う ~閉ざされた道よりも~

認知症の中でも40代・50代で発症する若年性認知症は

まだ「働き盛り」「子育て中」「人生の折り返し地点」という意味で

本人にとっても家族にとっても大変大きな苦難になります。

特に若さゆえ進行も早く、日に日に変わっていく様子を

本人や家族が受け入れるまでには時間も労力も要します。

また、若年性認知症では社会資源も充実していないのが現状で

生活への不安も社会からの疎外感も大きく、

本人や家族にとっては大きな不安とストレスを抱えることになります。

180度変わってしまった生活と人間関係をどうとらえていくか、

それが大きなポイントとなります。

思い描いていた未来・人生・家族への道は閉ざされてしまったけれど

すこし横をみてみると、新しい道が必ず用意されています。

それは完全とはいえないものですが、でも進むには十分で、

その道での幸せも用意されています。

大切なのは、閉ざされた道を何とか進もうとするのではなく

違う道を探す潔い決意と一歩を踏み出す勇気だと思います。

一つの道が閉ざされても、必ず違う道が用意されている。

人生とはそんなものだと想います。