カウンセラーとして、お話をお伺いする時
「言葉に出されたことがすべてではない」
ということを常に念頭に置くようにしています。
苦難や暗闇の中にいる人の悲しみや苦しみは深すぎて大きすぎて、
どこのどの部分をどう切り取って話しても、それはほんの1部でしかないからです。
「何でも話してね」と言われても、想いの大きさや量がありすぎて
それが言葉にならないことがあります。
話せるということは、ある程度整理が出来ているということ。
その大きな悲しみや苦しみを言葉として出せるようになるまでには
時間が掛かることもあります。
話さないのは、話せないから、ということもあることを
話さないから、大丈夫ということではないことを
周りの人も知っておくべきだと思います。
見守る優しさに救われることもあるのです。