最近、認知症に関連する書籍が増えてきました。
少しずつではありますが社会の受け皿が広がっているように感じます。
5人に1人が認知症になる時代、
家族の1人が認知症になっても不思議ではありませんし、
超高齢化を迎え、その割合も今後ますます高くなってくることが予想されます。
先日、読んだ書籍の中でこんな一説がありました。
「認知症本人がなぜこういう行動に出るのか?その「奇行」に見える理由を知ることで
本人も家族も楽になれる」というものです。
以前は認知症になり、周囲が理解できない奇行があった場合、「認知症だから」で
済まされていました。
本人が何を考えているか分からない、聞いても言っても分からない、
だからそこに労力をかけるのは無駄だと。
しかし、それでは解決しない問題にぶつかり、また介護者の負担も増えるにつれ
「認知症の人の尊厳」が改めて見直され、いかに認知症とともに生きるかを
本人からも家族からも問われるようになってきました。
まだまだこれからではありますが、
その分野の発展を心から望んでいます。
少しでも、認知症とその介護者が生きやすい社会になるように
これまでの、そして今の認知症の人と介護者の苦労が次の世代に繋がりますように。