がんと生きる ~新しい普通を~

がんは様々な喪失をもたらします。将来の夢や外見上の喪失、仕事や友人・旅行など社会的な喪失もあるでしょう。

また、日常生活での喪失、時として毎日の楽しみまでも奪われることがあります。その喪失が積み重なった時、

人は深い悲しみと絶望を感じます。以前の自分に戻りたい、以前のように生活したい、そんな想いとのギャップに

苦しむのです。

変えられない現実の前で、「普通」の概念を変えていくしかない。「普通」を決めているのは自分であり、

今、この時、この瞬間の「普通」は自分で自由に変えることができる。

がんと生きていく為にはそんな柔軟性が必要なのかもしれません。