死別・悲嘆カウンセリング ~喪失の現実を受け入れること~

愛する人がいなくなったという現実を受け入れるには、長い時間が必要です。「もういないのだ」という事実を頭では理解していても、心や魂でそれを感じ理解できるまでには、数多くの小さな喪失を体験しなければなりません。日常生活のふとした瞬間に「もういないのだ」と感じる事、何気ない風景に「もう私にはこの風景はないのだ」と感じる事、その小さな喪失の積み重ねに心が疲弊する事。そんなことを繰り返しながら、少しずつ少しずつ気持ちの落とし所が見付かってきます。3歩進む日もあれば2歩下がる日もある。それでも、今日を生きたということは確実な一歩を進んでいるのです。焦らず、自分のペースでゆっくりと、そして着実に今日を積み重ねていきましょう。