ヤングケアラーを「大人」として見守る

現在、中学生17人に1人が家族のケアをしているヤングケアラーで、そのうち約1~2割が1日7時間以上の介護をしているというデーターがあります。家族の介護や生活を支えるために満足に学校生活を送れないことは、大事な時期に自分の能力を伸ばせない、社会や人生に対する疑問や絶望など様々な弊害をもたらします。大人でも辛い介護生活です。子供はSOSを叫ぶこともSOSを訴える場所も知らず、ただ閉鎖された家族の中で日々の現実に向き合うしかないのです。私達大人が出来ることは限られていますが、ただ出来ることを重ねながら「辛いときはいつでも傍にいるよ」と逃げずに寄り添い見守っていく「大人」のあるべき姿を見せていくことが大切なのだと思います。